フィラー研究会

フィラー研究会とは?

ご挨拶

「フィラーの本質を追究し、次世代に繋げる」

Page Top

国内でプラスチック・ゴムの本格的な生産が始まったのが1970年代中頃で、少し遅れて、フィラーがコンポジット向けに生産をはじめました。この当時のフィラーは、ポリマーより安価であるために、ポリマーの性能アップや機能を付与しているにもかかわらず、増量剤としての役割しか与えられませんでした。コンポジットに対する厳しい製品要求から、フィラーは著しく進化し続けており、世界でもトップレベルの品質を有しています。また、原料の厳選、製造プロセスの制御から粒子の微粒子化、形状制御も素晴らしい技術で、この技術がコンポジットの性能や機能向上に大きく寄与しています。さらに、食品、化粧品、ヘルスケア用品、医薬品などの用途にも広がってきています。フィラーの主用途であるコンポジットは、新規ポリマーが今後開発されないとの予測からフィラーへの期待が大きく、今後益々活躍の場が広がってきています。

フィラー研究会は、コンポジットの実用化に合わせて、設立1983年に設立され、創立36年になります。小生がフィラーに関する研究開発携わり40年で、その間脇目も振らず、フィラーに関する研究開発を現在も続けています。この様な経歴から次世代への技術のバトンタッチ役として、節目となる第10代会長を拝命致しました。フィラー研究会の会員数は2018年12月末現在、企業会員255社、個人会員65名で、この数年高止まりしていることからもフィラーへの期待の大きさが伺えます。

その一方で、フィラー原料の枯渇、中国などの台頭など不安要素も出てきています。また、フィラーやコンポジットは複雑系であるため、理論的取扱が十分に行われていません。いわんやナノコンの性能発現メカニズムに関しても十分に解明されていません。さらに、バブル以降の景気低迷や景気変動、フィラー価格の下落によりフィラー分野の技術者数が減少しているため、技術伝承が十分ではなく、危機的な状況です。この様な状況では素晴らしい材料であるフィラーの本質が理解されず、コンポジットとしての新たな展開が滞ってしまします。

フィラー研究会では年4回の定例研究会、年1~2回の講習会、シンポジウム等があります。定例研究会では、企業や大学等の講師による講演、および会員企業の会社・製品紹介講演等を行っています。講習会では、フィラーの基礎から応用まで毎回テーマを決めて複数の講師による終日の講習を、シンポジウムでは最近の研究成果の発表、話題提供講演や会員企業の会社紹介・新製品紹介を行っています。さらにフィラー研究会監修でフィラーの技術を網羅したフィラー活用辞典の刊行も進めています。これまで以上に会員相互間の交流を密し、さらなる研究会活動の活性化を目指し、活動し技術伝承に努めて行きたいと思っております。

「フィラー研究会」のホームページにアクセスしていただいた非会員の方は、ご案内していますフィラー研究会のイベントに先ずは是非一度お越しください。そして、お気に召しましたらご入会をお願いします。フィラーを活用頂いております多方面からの入会をお待ちしています。

今後とも皆様のご鞭撻、ご支援の程、宜しくお願い申し上げます。

フィラー研究会会長  永田員也(富山県立大学)

沿革

1983年、20名程度のメンバーで、フィラーの基礎・応用研究に取り組む研究者、企業の開発担当者などが中心となり、フィラー研究会を発足させました。お互いの利害関係という壁を越えて自由闊達な意見交換を行い、フィラーの有効利用を通じて産業の発展を目指すことを当初の理念としています。この理念は、現在でも当研究会に受け継がれております。

四半世紀の活動により、現在、フィラー研究会会員数は法人企業247社、さらに大学や公設研究機関などで72名と、大きな研究会に成長しました。近年、材料革新やナノテクノロジーに関わる研究開発が活発に行われている状況下、益々、当研究会の活動は会員の皆様ばかりでなく産業界全体にとって重要な役割を担うものと考えます。会員数推移は下表の通り。

1999 2004 2008 2011 2015
企業会員数 226 230 238 249 247
個人会員数(大学、公設研究機関、個人等)   32 50 47 56 72
合計 258 280 285 305 319

フィラー研究会の歴代会長をご紹介します。いずれもフィラーの権威であり、企業、大学や研究機関でご活躍されながら、当研究会の発展のために会長として就任いただいております。

初代会長 廣瀬 彰 氏 (元)テイヨー株式会社取締役社長
第2代会長 村上 謙吉 氏 (元)帝京大学理学部・東北大学名誉教授
第3代会長 守屋 喜郎 氏 (元)大阪工業技術研究所
第4代会長 中尾 一宗 氏 (元)大阪工業技術研究所
第5代会長 相馬 勲 氏 (元)大阪工業技術研究所
第6代会長 由井 浩 氏 (元)早稲田大学
第7代会長 小長谷 重次 氏 (元)名古屋大学
第8代会長 野村 学 氏 (現)株式会社プレジール/京都工芸繊維大学
第9代会長 松本 明博 氏 (現)大阪産業技術研究所
第10代会長
(現在)
永田 員也 氏 (現)富山県立大学
Page Top